今年は『Times Goes By…』というタイトルを掲げ、12月21日に東京・クラブeXにて、2019年を締めくくるワンマンライブを開催する島袋寛子さん。2019年は久々にライブ三昧の1年を過ごした島袋さんが、いつも以上にオーディエンスと近い距離感でライブを行おうと思ったきっかけ、そこで感じたこと。さらには、楽曲提供など後輩である原駅ステージA(エース)との関わりや、改めて自身のソウルである“沖縄”を歌うことへの想いなど、深いお話をたっぷり語っていただきました。2019年最後のライブに向けての抱負を含め、こちらの映像をチェックしてみてください! また、今回はちょっぴり早めのクリスマス企画として島袋さんから視聴者への一足早いクリスマスプレゼントとして、アロマサシェ作りに挑戦していただきました! そちらの様子もお楽しみください。
ここからはインタビューの一部を大公開します!!
2019年、2020年の自分をハッシュタグ(#〇〇〇〇)で表すとしたら?
2019年は「うたうたい」。毎月のようになにかしらイベントを開催し、みんなと会って。ずっとうたうたいで過ごした1年でしたね。だから、ずっと音楽のことを考えてました。2020年は「あそぶ」。その反動ですかね(笑)。でも、このあそぶというのも、よりいろんなことを自由に、2019年のことをさらに掘り下げていくという感じになると思います。

2019年、お客さんととても近い距離感でライブをやり続けてきた理由は?
ショーアップして作り込んだステージもとても素晴らしくて素敵なものなのですが、もっと音楽というのを日常の延長線上にあるものとして私が楽しんでいる感じ。ショーアップしてないなかで肩の力が抜けた雰囲気で音楽を楽しんでいるところを、同じ目線でファンのみんなにも楽しんでもらいたかったんです。だから、イベントのなかでは、ファンの方に舞台の上にあがってもらって一緒に歌ったり。ステージと遊びに来てくれたみなさん、パフォーマーとオーディエンスという距離をなくして、みんなで楽しむ、一つになるというのをやりたかった。そういうモードだったんでしょうね。2019年は。

やってみたら、楽しかったです。普段は見てもらえてない自分を自然と引き出してもらったりしたので「こんな私もいるんだ」というのを私も、みんなにも楽しんでもらえたんじゃないかな。ライブの場所って、いままではね、私にとっては緊張するからとても怖い場所だったりしたんですね。だけど、どこでも“音楽”さえあれば一つになれるという確信が今はできた。なので、今はライブ会場が安心できる場所になりました。
後輩グループ、原駅ステージA(エース)の楽曲やステージ制作に携わる作業はいかがですか?
ワンマンライブや楽曲制作に関わるようになったのは、たまたまスタジオに挨拶しに行ったときに話してからなんです。それがあれよあれよという間に楽曲制作にもつながっていって。自分のなかではエースのみんなに「音楽を楽しんで表現してほしい」っていうことを伝えたい、サポートしたいなという思いがあって、勝手に私がやりだしたことなんですけど。

いつかの誕生日に友達と、誰かのなにかに携われるのって楽しいよね、そういうの好きかもって話をしてたら、いつの間にかこういうことにつながっていって、いまはエースちゃんと一緒にやってる感じです。そこで彼女たちのこと、さらには自分のことも含め、両方同じテンションで今年は頭のなかで常に音楽のことばかりずーっと考えてやってたんですよ(笑)。この1年。ちょっと休んだ方がいいんじゃないっていうぐらい。だけど、それが楽しくて。それぐらい夢中になってやってるってことですね。
去年の12月のライブで自分が作った曲をバンドをバックにして歌って。そこからばーっと自分の曲を作って。気づいたら自分で歌詞を書いたりしたものがたくさんたまって。気づいたら自分が作った楽曲をエースちゃんが歌ってくれてたり。こんな風に音楽を表現している自分は、ちょっと前の私からは想像できないです。なので、もうちょっと褒めてあげようと思う。自分で自分を(笑)。

イベント<めんそーれ オキナワールド>に出演して、改めて沖縄について感じたこととは?
宮沢(和史)さんとは首里城で歌った『首里現代音宴2017』以来でした。沖縄の曲を歌いたいなというところからたくさんの方の力をお借りして、宮沢さんにも楽曲提供していただいて作ったアルバム『私のオキナワ』。これが自分でも想像もしていなかった広がり方をして、いままで続いてきて、今年こうして宮沢さんのイベントに出させていただいた。嬉しいなと思いますね。沖縄の音楽はいつでも大切なことを教えてくれるものなんですよ。自分の精神が自由になれる。
沖縄の民謡とか琉球太鼓のリズムが鳴るといまでも体が反応するの。細胞が反応するんでしょうね(笑)。沖縄を歌うときはまっさらにされるんですよ。なんのカッコつけも脚色もできない。生まれたままの島袋寛子で歌う。声にしても、歌い方にしても、ちょっとでも脚色すると濁ってしまう気がするから。なにをすることも許されない。そのとき感じたまま、素直に歌うってことを常に、無意識にやってると思います。だから、沖縄の歌を歌ってるときはありのままです。裸で歌ってる感じですね。心も体も。

2019年ラストライブ『Times goes by…』はどんなものになりそうですか?
タイトルは直感で思いつきました。今年もいろんな感情に出会い、いろんな出来事があり、それぞれの人生いろんなことがあったと思うんですけど。「今年1年ありがとう」ってみんながなれるようなライブになればいいなと思ってます。前半はアコースティックなライブで、後半は踊ろうかなと思ってます。いまのところは。そこには沖縄があったりいままでのhiroがあったり島袋寛子としての自作曲があったり。この1年に私が「私って本当はこうかも」と気づいたり思ったことをセットリストの内容に詰め込んでいくと思うので、楽しみにしてて下さい。それを通して「ああー、いまこんな感じが好きなんだ」というのが感じられると思います。なので、ゆったりと、フラッと遊びに来てもらえたら嬉しいです。お待ちしております。
アロマサシェ作りに挑戦する島袋さんの様子も写真でご紹介!








ライター:東條祥恵
動画・写真撮影:ジュノー株式会社